あまりにもブログを書かないので読書日記を書くことにした。飽き性なのでいつまで続くか分からないが、、
読んでいる本について、あるいはそれと関連付けられたことについて言語化できる場として使うのが目的である
現在読んでいる本はトルストイ「戦争と平和」岩波文庫の5巻、ナポレオンがモスクワ入りし、クトゥーゾフ将軍がモスクワ放棄を決断する場面。
そうした観点から、この物語で一貫して描かれているのは、歴史的出来事がナポレオンのような特定の人物によって大きく影響されるのではなく、不特定多数の個人それぞれの自由意志の集合によって為されるのだとしている。
史学に関する知識は全くないが、一般的に歴史(その他諸々もかも)においては特定の個人に注目して語られがちであり、そうした歴史観に一石投じたかれの歴史観はすごく興味深いし、現代の我々も物事をそうして語りがちである。
またそうした歴史観は世界が複雑なものであると捉えるポストモダンの考えに近いとも思う。
そうした意味での彼の作品の凄さがあるなあと思いながら猛暑の中読書にふける今日この頃です。
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